2012年11月27日

HyperDeck Shuttle2がApple ProRes 422 (HQ) 記録に対応

Blackmagic Design HyperDeck Shuttle2

公開されたソフトウェア アップデートを適用することにより「Apple ProRes 422 (HQ)」での記録が可能になりました。元々は10-bit 非圧縮のみ、圧縮コーデックとしてまずオープンなコーデックであるDNxHDに対応し、てっきりProRes 422には対応させるつもりがないかと思わせつつの追加。

KiPro、Atomos Ninja等の競合する外部レコーダー製品と比較した場合、やはりまずは「圧倒的な価格の安さ」が売りとなりますが、業務機を謳っている以上「安い = まともに使えない」では許されない部分もあります。そこが実際のところどうなのか、気になるところです。

2012年11月23日

Paralles Desktopを使って仮想Windows8 Pro 環境を作成

Paralles Desktop for Mac 8

以前から興味があったWindows8ですが、わざわざPCを購入するほどの興味ではなく、ほんのちょっと触ってみたい程度でした。それではおまけ程度にMacに入れてみてはどうかと、Bootcampや仮想化アプリケーション VMware FusionParalles Desktop 等を検討した結果、「Paralles Desktop」を購入。

仮想化というとどうも無理矢理感があり、動作がそんなに速くないイメージでしたが、Paralles Desktopは非常に快適です。「これがしたい」といった理由も無くWindows8を導入した為、何をしている訳でもないのですがサクサク動いています。特にMacBook ProのTrackpadとWindows8の新しいインターフェイスの相性は良いように思えます。

MacBook Pro Mid 2012 Retina with Windows 8 Pro 64-bit

2012年11月21日

Inter BEE 2012 私的メモいくつか

各ブース

もう5日も経ってしまいますが、Inter BEE 2012 最終日に行ってきました。朝10時半頃に到着し、閉幕の17時まで各ブースを回りました。各ブースで気になったものについて、ごくごく私的なメモとして書きます。

ソニーさん

XDCAM Station AVCコーデックオプション

従来XDCAMはMPEG-2 Long GOPを採用していましたが、XDCAM Stationの新製品「XDS-PD2000」に「AVCコーデックオプション XDBK-106」を導入することにより、パナソニックさんのH.264/MPEG-4 コーデックである「AVC-Intra 100/50」での記録が可能になります。ただ、AVC-Intraという名称は使えないのか、デモ機での表示上はAVC-I 100は「422 I」、AVC-I 50は「420 I」となっていました。

コーデックの選択肢が増えるのは面白いことだとは思います。ただ、XDCAMの仕様上、MXF構造のClipフォルダ内にもともと想定されていたコーデック以外のデータを入れることができないため、対応として「UserData」という要は“何でも入れられます”フォルダにAVC-I コーデックのデータは入るようにしているそうです。XDCAM Station上で取り扱う場合には、通常のMPEG-2 データはClipフォルダ、AVC-I データはUserDataフォルダと、階層を行き来する必要があります。そもそも他社製コーデックですし、かなり無理矢理感が漂っています。これには計り知れない“事情”があるようですが、そこにはあまり触れられません(笑)。

また、今後のXDCAMはどこかでやはりFull HD以上、2Kや4Kに対応せざるを得ない時が来ます。先日発表された新型CineAlta PMW-F5/F55と同時に収録用の新コーデック「XAVC」も発表され、このコーデックなのかさらに別の新コーデックなのかは分かりませんが、Full HD以上を扱うため、XDCAMがMPEG-2から脱する時が来ることが予想されます。今回のAVCコーデックオプションと2K/4Kは直接関係ありませんが、他コーデックを良くも悪くも受け容れたことにより、XDCAMが先へ進んでいく上での大きな分岐点になったのではないかと感じました。考えが飛躍し過ぎかも知れませんが。

パナソニックさん

AVC-Ultra 各用途

AVC-Ultra ファミリー

昨年のInter BEE前に発表されたAVC-Ultra。発表時にはマスタリング品質からオフライン用まで、用途別に幅広い種類を用意しているという紹介のみでしたが、今年は「ビットレートは検討中」としながらも、かなり具体的な情報が公開されていました。4Kにまで対応する「class 4:4:4」から、800kbps〜3.5Mbpsという低ビットレートの「Proxy」まで、棲み分けがなされています。

Apple ProRes 422やDNxHDといったコーデックと同じく、高画質から低画質までカバーしていますが、この2つのコーデックはノンリニア編集アプリケーションにくっついており、そうではないAVC-Ultraがいかに普及していくか、今後の展開が楽しみです。制作ワークフローの提案のひとつとして、AVC-ProxyをAvid Media Composerで用いた、オフライン用プラグインの紹介もされていました。

さくら映機さん

Prunus Zero

Prunus Zero

今回のInter BEEでなぜか最も驚いたのがさくら映機さんのブースで、まず目についたのは見たことのないインターフェイスのPrunusでした。現行の最新バージョンであるNCシリーズとも明らかに違い、見ると「Prunus Zero」の文字。昨年の展示で「高機能 Prunus」という仮の名称で出展されていたものの正式版のようです。これまでのPrunusが主にオフライン用途向けだったのに対し、クロマキー合成や3Dといったオンライン用途も意識、NCシリーズとは別物です。NCシリーズで可能であったAVC-IやXDCAM、GFCAMでのキャプチャーコーデックにAVCHDが加わったりもしています。

デモを見せていただきましたが、クロマキー合成はレンダリング不要ですぐにプレビュー可能で、ざっくりと指定して抜き、細かい数値の設定も可能だそうです。プロセッサはXeon 8-core × 2で16-core、かなりのハイスペックマシンです。実際に触っていないので細かくは判りませんが、見た目から使い勝手も変わっているようで、ニッチなノンリニア編集システムですが徐々に進化していっています。

Prunus Zeroは2013年3月か4月ぐらいに発売予定。さらにいただいた製品比較表には「NCexp 2」という表記もあり、これはNCシリーズの新バージョンなのか、よく判りませんでした。以前のPrunusがバージョン2でNCシリーズになってからバージョン3となったはずで、2なのか3なのかちょっとややこしいです(笑)。

Blackmagic Designさん

Blackmagic Cinema Camera

気になっていたBlackmagic Cinema Cameraのデモ機が3台置いてあり、触ることができました。基本的にメニューがタッチ操作で使いづらいかと思いきや、メニューが限られているため、そうでもないようにも感じました。形としては無駄が無く魅力的です。ちょっと欲しくなりました。

HyperDeckはInter BEE前にApple ProRes 422(HQ)への対応が発表され、非圧縮、DNxHDに加えて記録コーデックが3つから選択可能になりました。ライセンス料が高いと言われるProResをあえて避け、オープンなコーデックを扱うことによって価格を抑えていると訊いていましたが、AJA KiProやAtmos Ninjaといった競合製品に対抗する為に追加したのでしょうか。Final Cut Proユーザーには歓迎されそうです。

HyperDeck Shuttleと共に置かれていたMacBook Proには、Seagate GoFlex Thunderbolt Adapterが接続されていました。

2012年11月5日

MacBook Pro Mid 2009をシステムドライブをSSDに換装

Crucial m4 256GB SSDとHitachi 320GB HDD

MacBook Pro Retina Mid 2012購入前にメインで使用していたMacBook Pro Mid 2009のシステムドライブをSSDに換装してみました。使用したのは以前から所有していたCrucial m4 256GB SSD

MacBook Pro Mid 2009を開けたところ

MacBook Proを開けたのは以前メモリを4GBから8GBに換装して以来でしたが、意外とホコリは溜まっていませんでした。

裏蓋を開けてドライブを取り外すには精密ドライバーと「T6」という星型のドライバーを使用します。あまり調子がよくないため、光学ドライブもそのうちSSDに交換しようかと思っています。

Crucial m4 256GB SSDに換装

内蔵されていたのはHitachi製 320GB HDDで、取り外した後にはSeagate FreeAgent GoFlex FireWire800 Adapterを使用してFireWire800で接続、まずはそこからOSをブートして、新たに内蔵したCrucial m4 256GB SSDに対してシステムのコピーを行いました。約1時間で完了。

Hitachi 320GB HDDをFireWire800で接続

謎なのはディスクユーティリティ上に「Seagate」と表示されたこと。間違いなくHitachiさんのHDDなのですが(笑)。

なぜかディスクユーティリティ上でSeagateと表示

換装前と後とで起動にかかる時間を測ってみました。換装前のHDDでは約1分12秒、換装後のSSDでは初回が約57秒、2回目が約53秒と、劇的に速くなったという訳では決してないですが、確かに速くはなっています。

2012年10月31日

ソニー発表の最新コーデック「XAVC」

ソニーさんがCineAltaシリーズの新機種「PMW-F55」と「F5」を発表。「F55」は4Kまで、「F5」は2Kまでに対応しているようです。それと同時に、収録コーデックのひとつとして新開発「XAVC」を発表しました。xavc-info.orgに掲載されているニュースリリース中の概要を引用します。

Built with the principles of workflow efficiency, evolution and optimised image quality at its heart, Sony’s XAVC can support the following content formats:

  • 4K (4096 x 2160 and 3840 x 2160), HD and proxy resolution
  • MPEG-4 AVC/H.264 video compression
  • 12, 10 and 8 bit colour depth
  • Up to 60fps
  • MXF wrapping format can be used
  • 4:4:4, 4:2:2, 4:2:0 colour sampling
XAVC 30 October 2012 News Release(pdfファイル)

MXFラッパーで、「AVC」という名前からも判りますがMPEG-4 圧縮、IntraあるいはLong GOP。プロキシ用映像も用意されるようです。また、AvidやAdobe、Final Cut Pro Xなどのノンリニア編集アプリケーションでも対応可能になるとのこと。

ソニーさんの海外向け PMW-F55 フォーマット解説には各収録コーデックのビットレートが掲載されていました。

PMW-F55 収録コーデック解説

PMW-F55 Choice of recording formats

XAVCはソニーさんの中で、パナソニックさんのAVC-Ultraのような位置づけに思えます。元を辿ればMPEG-4圧縮ですが、そこから派生したコーデックがどんどんと乱立していきます。

2012年10月27日

FCP Xのメディア読み込みと書き出しインターフェイスが変更

10月23日にFinal Cut Pro X 10.0.6がリリースされ、メディアの読み込みとタイムラインの書き出し画面のインターフェイスが変更。これまではファイルベース素材の読み込みと、既にQuickTImeデータになっている素材の読み込みは別々になっていましたが「メディアの読み込み」として統合されました。

メディア読み込み画面の統合

ただ残念ながら、AVCHDのmtsファイル単体での読み込みには非対応のままでした。OS X Mountain LionになってからようやくQuickTime PlayerでもAVCHDの再生できるようになりましたが、同じくmtsファイル単体ではできず、Appleさんはあまりそこを改善するつもりがないのかも知れません。Premiereなどは既にmtsファイル単体でも読み込み可能で、QuickTimeへの書き出しにも対応しており、遅れている感じがします。

mtsファイル単体では読み込み不可

タイムラインの書き出しも変更され、よく使う形式をプリセットとして保存しておくことが可能になりました。

書き出し画面の変更

また、FCP Xと共にCompressorもアップデートがリリースされた為、「もしかして64-bit化されたかも」と期待していましたが、またしても肩すかしを喰らいました。32-bitのままです。

Compressorは32-bitのまま

せっかくFCP Xになって64-bit化してレンダリング等が速くなっても、完成後に様々なコーデックへの変換を担うCompressorがいつまで経っても32-bitのままというのがどうも納得いきません。毎回Compressorのアップデートのたびに期待しているのですが、いつになったら64-bitになるのやら…。

2012年10月24日

新型 iMac オプションのFusion Driveが気になる

昨夜のAppleさんの発表会で噂のiPad miniが発表されました。事前にリーク情報が飛び交うのが当たり前となっているので残念ながら新鮮みはあまりありませんが、ようやくといった感じです。ただ、Retina Displayではない辺り、来年に早くも「新しいiPad mini」が出そうで、思い切り飛びつくことが出来ません。

目玉だったであろうiPad miniのほか、Macも複数モデルが発表となり、中でも気になる存在なのがiMacです。iPad miniと同じくRetina Displayでなかったのが残念ではありますが、新しいオプションとして登場した「Fusion Drive」というのが気になります。AppleさんのWebサイトによると、

Apple Online Storeで構成オプションとして用意されているFusion Driveは、従来のハードドライブが持つ大容量のストレージとフラッシュストレージの優れた性能を組み合わせた画期的なアイデアです。Fusion Driveを搭載したiMacは、コンピュータ本体の起動、アプリケーションの起動、写真の読み込みなど、ディスクへの負荷が高いタスクをよりスピーディーに、より効率良く処理できます。なぜなら、頻繁に使うデータは高速のフラッシュストレージに保存され、あまりアクセスしないデータはハードドライブに保存されるからです。

iMac - パフォーマンス

標準仕様でのストレージは1TB HDDですが、オプションで768GB SSD、1TBまたは3TB Fusion Driveが選択可能。SSDとHDDの良いところ取りをしたドライブのようで、思い出されるのはやはりSeagateさんのハイブリッドドライブ Momentus XT シリーズです。

Seagate Momentus XT 750GB

シーゲイトのSSHDは、NANDフラッシュ・ソリッド・ステート・ストレージと従来のハードディスク・ドライブ・ストレージを統合し、2つの強みを組み合わせたドライブです。SSHDがあれば、ソリッド・ステートのスピードとハードディスク・ドライブの容量を、ソリッド・ステート単体の手頃な価格で手に入れることができます。

Momentus XTハイブリッド・ドライブ

説明を読む限り、何となく近いもののようです。サイトに書かれているような効果が本当にあるのか、気になります。

2012年10月17日

SanDiskのUSB 3.0 フラッシュメモリーを試す

SanDisk Extream USB3.0 32GB

MacBook ProとMacBook AirはMid, 2012 モデルからUSB 3.0 インターフェイスが搭載されるようになりました。思い返すと、高速なインターフェイスとして既にThunderboltがある為、AppleさんはあまりUSB 3.0に興味が無いのかと思っていましたが、案外すんなり導入したように思います。USB 3.0は単純に高速なインターフェイスであるのに対し、Thunderboltは高速なだけではなくSonnetさんの製品のような外部機器への拡張性といった棲み分けがあるように感じられます。

Macユーザーにとって縁遠かったUSB 3.0が一気に近くなり、ちょっとしたデータの持ち歩きに使っているUSBフラッシュメモリーもせっかくだからと3.0のものを試してみることにしました。USBは後方互換もあり、もちろん速度は2.0ポートの場合は2.0の速度になってしまいますが、3.0ポートが無いMacでもとりあえず「使えない」ということはありません。

Amazon.co.jp: SanDisk Extream USB3.0 32GB

秋葉原で適当なものがないかと探していたところ、SanDisk製の16GB、32GB、64GBが売っており、値段も容量も手頃な32GBを選びました。最近の流行なのか、セキュアな2GB オンラインストレージ付き。

Blackmagic Disk Speed Test

Blackmagic Disk Speed Testで計測してみました。フォーマットはMacとWindowsで共用できるように「ExFAT」、負荷は1GB。ReadもWriteもパッケージに記載されている理論値が出ていることに驚きました。

SanDisk Extream USB3.0 32GB

見た目はなかなかカッコイイですがメモリー本体は長く、差した時にどうしても出っ張ってしまいます。あまり出っ張っていると何かにぶつけてUSB端子が曲がってしまう、心配性すぎるとは思いながら、ついつい想像してしまいます。USB 3.0の短い延長ケーブルも購入し、直接差すのではなくケーブルを介して接続することにしました。

Blackmagic Disk Speed Test(USB 3.0 延長ケーブル 経由)

延長ケーブルを介した場合に速度は落ちてしまうのでしょうか。ケーブル経由でもDisk Speed Testで計測してみたところ変化無し。安心です。

これまでは8GB程度のUSBフラッシュメモリーを複数持ち歩き、用途別にというよりはその時にちょうど容量が空いているものにデータを入れる、といった場当たり的な使い方をしていました。今回32GBというけっこう容量が大きく、しかもUSB 3.0が使える環境では転送も速い為、まずはこのメモリーにデータを一元化する方向で、上手く活用していこうと思います。

2012年10月14日

OS X Mountain LionにQuickTime Player 7をインストールする

QuickTime Player 7

ふとOS X Mountain Lion環境でもQuickTime Player 7が使えるのかと検索をかけてみたところ、すぐにApple公式の「QuickTime Player 7 のインストール」というページが引っかかり、どうやらLion、Mountain Lion環境にも「QuickTime Player 7(Mac OS X v10.6.3 またはそれ以降)」からダウンロードしてインストール可能とのことです。

今使っている新しいMac環境ではFinal Cut Studio(2009)と一応決別しているのですが、QT Player 7を使う必要があり、入れてみました。FCS(2009)もMountain Lion環境にインストール可能ではありますが、どうも動作がおかしくなる時があるという情報もあり、レガシーなアプリケーションを最新のOS上で使う不安はあります。しばらく様子を見てみようと思います。

2012年10月11日

ソニー製アクションカメラ「HDR-AS15」はレンズに期待

CEATEC JAPAN 2012 ソニーブース

先日行ったCEATEC JAPAN 2012のソニー製アクションカメラ「HDR-AS15」をほんの少しだけ触ってみました。アクションカメラといえば現状最もよく見かけるのはGoProで、夏に発売されたJVC製 GC-XA1などもあり、最近盛り上がっているように思えます。

過酷な状況でも使用可能なのがウリのアクションカメラですが、GoProは画質があまり良くないのが少々気になっていました。GoPro HD Hero2のFull HDサイズ撮影時のビットレートは約15Mbps、HDR-AS15は約16Mbpsと発表されており、圧縮コーデックはともにH.264で、記録に関しては仕様上はほぼ同等と言えます。

そこで差が出てくるのが搭載されている「レンズ」ではないかと考えました。HDR-AS15はさすがソニーさんということで「Carl Zeiss Tessar」レンズを搭載しているとのことです。記録されるデータの仕様にばかり目が行きがちでしたが、「Zeissは世界中どこでも作られてもZeiss」ですので、Zeissブランドを冠したレンズによって映像に差が生まれてくるのではないかと、期待できます。

2012年10月9日

GoFlex FireWire 800 Adapterを購入

以前購入したGoFlex Thunderbolt AdapterのFIreWire 800版を購入しました。同じくSATAのドライブを差し込んで使えるようになっており、本来はSeagate社純正ドライブを使うことが想定されています。インターフェイスがThunderboltのみだと自分のMacBook Proで使う分にはいいですが、職場などのMacProには対応できないのを不便に感じていました。まだ全く試していませんが、アダプターを交換することで、同じドライブをインターフェイスを換えて使用できそうです。

GoFlex FireWire 800 Adapter

おそらく日本では未発売と思われますがAmazon.co.jpで購入可能。4,000円弱で手に入る為、FireWire対応の2.5インチケースを買うより安価だと思います。

2012年10月6日

2Kや4Kのモニターについて思うこと

仕事の合間にCEATEC JAPAN 2012へ。到着が遅くなった為にあまり観て回れませんでしたが、ソニーさんブースの展示でちょっと思ったこと。

これまでFull HDを上回る解像度の2Kや4K モニターの必要性が全く理解できませんでした。大画面でプロジェクションするような場合には解像度が高い方がもちろん有利なのは解りますが、テレビなど一般家庭内に置くものに関してFull HDで全く問題無いと思います。そもそも2Kや4Kの映像コンテンツ自体などほとんど存在しない状態で、出力するためのモニターだけがやたらと先行している印象を受けます。

上に写真を載せましたがソニーさんブースに「2Kモニターと4Kモニターの解像度比較」の展示がありました。英字新聞を静止画像として表示させているだけで、映像が流れている訳ではなかったのですが、2Kモニターと4Kモニターとで新聞の「文字」がどちらが読み易いかという比較です。当然4Kの方が解像度が高いぶん文字がくっきりはっきりと表示され、読み易かったのですが、これまで理解できなかったFull HDを超える解像度のモニターについてある方面に「なるほど」と思いました。それは「映像以外への用途」についてです。

私は少し前からMacBook Pro Retinaを使っているのですが、ディスプレイの解像度は2Kと非常に高精細で、以前使っていたMacBook Proや仕事で使うCinema Displayの画面ではどうも「足りない」と感覚があります。ブースの4Kモニターに表示される英字新聞の文字の読み取り易さから、テレビなど映像コンテンツを出力するためのものではなく、コンピュータやタブレット、スマートフォンといったものの「ディスプレイ」でこそFull HDを超える解像度は有効利用可能ではないかと感じました。これまで実写映像を4Kモニターで出力している展示は何度も観たことがありましたが、文字の読み易さについての比較を目にしたのは今回が初めてで、方向性として合っているのかは判りませんが、これまでピンときていなかった2Kや4Kについて少し理解できたような感覚になっています。

ただ、NHKさんブースに参考展示されていた8K スーパーハイビジョンなんかになってしまうと、もう解りません(笑)。ゆくゆくはスーパーハイビジョンでの放送を目指しているそうで、夢があっていいとは思います。

2012年9月23日

Final Cut Pro XからYouTubeに動画投稿

Final Cut Pro X YouTube設定画面

Final Cut Pro 7で編集した動画をYouTubeにアップロードする場合、QuickTime変換かCompressorに送信してH.264などに変換を行ってから、Webブラウザ上でYouTubeにアクセスして書き出したQTデータを選択してアップロードして…という一連の流れがありましたが、Final Cut Pro Xでは「共有」メニューから「YouTube」を選ぶことで変換から自分のアカウントへのアップロードまで自動的にやってくれました。これまで使ったことがなかったので、実際に使うまではYouTube用に変換設定が用意されているのかと思っていました。ほかにもFacebook、Vimeoといったメニューがあります。

Share Moniter

設定画面でアカウント名とパスワード、動画タイトルや説明を入力します。変換が完了したあとにアップロードの工程に入ると別ウインドウが表示されるのかと思いきや、「Share Moniter」の詳細情報ではYouTubeにアップロードが完了すると「100%」となりました。そういえば、Share Moniterは以前は「Batch Moniter」という名称だったので何かまだ違和感があります。

この変換からアップロードまで自動的にやってくれるのは確かに便利ですが、何でも自動というのも考えもので、変換完了後に映像と音声のプレビューができるといいように感じました。今回試した際には一度「このムービーをプライベートにする」にチェックを入れ、YouTubeアップロード完了後にすぐに一般公開されないようにするよう対応。

2012年9月21日

Final Cut Camera Archiveのアイコンはフィルム缶

Final Cut Camera Archive

AVCHDやEOS MOVIE等のネイティブデータをメモリーカードから吸い出し、ローカルへアーカイブ化して保存しておく機能がFinal Cut Pro Xにあることは知っていましたが、使ったことがありませんでした。Final Cut Pro 7ではフォルダ階層そのままに保存するか、ディスクイメージとして書き出していましたが、今回FCP Xで初めて使ってみたところ「Final Cut Camera Archive」という独自形式のファイルとなりました。拡張子は「.fcarch」。

気になったのは、Finder上から開こうとしても「開くために設定されているアプリケーションがありません」と表示されてしまい、右クリックの「このアプリケーションで開く」からFCP Xを選んでも開けず、FCP X上で「カメラから読み込む」メニューを選ばないと中身の確認もできないことです。

訂正:「.fcarch」ファイルを右クリックし「パッケージの内容を表示」を選択することによってFinder上から中身を確認することができました。

さらにアーカイブ化を行うと選択したドライブの直下に「Final Cut Camera Archives」というフォルダが生成され、その中にFinal Cut Camera Archiveファイルが作成されるのですが、それを別の階層に移してしまうと「カメラから読み込む」メニューにも表示されなくなってしまいます。ここら辺はFCP 7の「切り出しと転送」メニューで任意のフォルダを選んで展開したりしていた感覚からすると、ちょっと不便に感じました。

面白いのはFinal Cut Camera Archiveのアイコンが「フィルム缶」になっていることです。今はVTRだったりメモリーカードやディスク、LTOなどデータでアーカイブするのが当たり前となっていますが、もともと映像を長く残すといえば「フィルム」だったことに由来するのでしょうか。そういえばタイムコードなどの情報は消えてしまいましたが、FCPのアイコンも「カチンコ」あるいは「ボールド」のままだし、Compressorもフィルムのようなものを挟んでいるデザインです。多くの人がイメージできるからといった理由があるのでしょうが、レガシーなものをバンバン切り捨てていくAppleさんらしからぬ部分を感じました。

2012年9月17日

ZEROSHOCKケースに入れて2.5インチドライブを持ち歩く

GoFlex Thunderbolt Adapterを導入し、2.5インチ SSDやHDDを入れ替えながらThunderboltインターフェイスで使用できるようになりました。Thunderboltインターフェイスの場合は特にそうですが、外付けドライブ製品を購入するより、内蔵ドライブをアダプターを介して使用する方が比較的安価なため、SSD・HDDをいくつか試しています。そこで問題になってくるのは「どう持ち歩く」についてです。最初に購入したSSDは元箱に入れたまま持ち歩いていたのですが、どうも心許ないうことで…。

ZEROSHOCKケース

特殊なものでは全くなく量販店などで売っているものですがZEROSHOCK ポータブルハードディスクケースを買ってみました。はじめは100円ショップで売っているようなもので済ませようとも思いましたが、これまで何度か買ったクッション性のある100円ショップのケースはしばらく使っていると大抵内側からスポンジのカスが出てきてしまいました。ドライブを入れるのにそれではマズイということで、ちゃんとしたケースにすることに。

ポータブル外付けドライブを入れる為のケースで、2.5インチドライブを裸で入れると余裕ができてしまいますが、プチプチで一巻きして入れればちょうどいいです。GoFlex Thunderbolt Adapterに差した状態でも入りそうですが、SATAコネクターが心配なのでそれはやらないようにします。

2012年9月15日

Seagate ハイブリッドHDDを購入

Seagate Momentus XT 750GB

Seagate Momentus XT 2.5-inch 750GB

HDDとSSDの特性を併せ持つ「ハイブリッドHDD」なる変わり種製品がSeagateさんから出されていることを知り、以前から気になっていたので購入してみました。SATAの2.5インチ HDDのため、同じくSeagate製のGoFlex Thunderbolt Adapterに装着してまずは使用してみます。Blackmagic Disk Speed Testで計測してみたところ…。

PC Watchさんの記事にも書かれているように、いくら「ハイブリッド」と謳われていても特別、SSD並みに速い訳ではないようです。ただ、アプリケーションの起動は速くなるようなので、MacBook Pro Mid, 2009の320GB 5,400rpmもHDDと交換することも考えています。

HGST Travelstar 750GB

HGST Travelstar 2.5-inch 750GB

ついでという訳ではないですがHGSTの2.5インチ 750GB HDDも一緒に購入。7,000円でおつりが来るぐらいで、近い将来SSDもこれぐらい手軽に買えるようになってもらいたいものです。

2012年9月14日

Launchpadがまともになってきた

Mac OS X Lion環境でのLaunchpad

Mac OS X Lionから搭載された、iOSのホーム画面のようなアプリケーションランチャー「Launchpad」ですが、アイコンの並びを設定しても次にMacを起動すると変わってしまっていたり、同じアプリケーションが2つ、3つと表示されてしまったりと、かなり使い勝手が悪く感じていました。ただ、iOSの画面には慣れているし、アプリケーションの種類ごとに分類が出来たりなどといったことがあり、そういった悪い点にも目を瞑りつつ使っていました。上の画像はFinal Cut Pro XをApp Store経由でアップデートしたところ、アイコンが3つに増えてしまったところです。

OS X Mountain Lionになり、Launchpadもアップデートされたようで、アイコンの並びを変えても次回起動時にもそのままになっているように思います。また、アイコンが増えるようなこともないようです。そもそもどのような位置づけなのかも現状のOS Xの中ではかなり微妙ですが、OSの進化の先にどのような形となるのか楽しみです。

2012年9月11日

メディアインストールと非メディアインストール

Norton Internet Security ディスクイメージ

一応念のためということでNorton Internet Securityを購入しました。Mac OS X Lion以上であれば2台のMacまでインストール可能になってり、MacBook Pro Retinaとウイルスバスター 2008だか2009あたりが入っていたMacBook Pro Mid, 2009にも一緒に。ウイルス対策アプリケーションを入れようかと考えたものの光学ドライブが付いていないのでどうしようと思っていたら、Symantecさんのサイトからダウンロード販売が行われていました。Webで購入手続きをしてコンビニで支払い、その日のうちにダウンロードURLとプロダクトキーが送られてきてダウンロードできるという、便利な時代になったものです。

USB SuperDrive

Norton先生はダウンロードで済ませてしまいましたが、それに対し、結局メディアでインストールしたアプリケーションもあります。いくらAppleさんが「もう光学ドライブなんて古い! 音楽もアプリケーションもWebからダウンロードしてね!」と主張しようが、まだもうしばらくの間は、どうしてもCDやらDVDやらBDやらディスクメディアは使っていく必要があると考えています。ちょうど以前買ったOffice for Mac 2008のライセンスが余っていたこともあり、Mountain Lionにも対応しているのならわざわざ買い直さずに済むので、USB SuperDriveを購入しました。

Office for Mac 2008 インストール

無事、もう4年前のOffice for Mac 2008はOS X 10.8.1 Mountain Lionにインストールできました。アプリケーションの起動は、HDDの時よりSSDの今の方が「若干」速い程度で、そもそも遅いのはしょうがないようです(笑)。

右側のUSB端子ちょっと良いかも

右側のUSB端子にHDD接続

MacBook Pro RetinaにはThunderbolt端子が2つとUSB 3.0端子が2つ付いており、Thunderboltは2つとも左側にあるけれど、USBは1つが左側、もう1つが右側ということになっています。どこかAppleらしくない感じがしていたのですが、使っていくうちに右側にあるのがちょっと良いかも知れないと思うようになってきました。理由はただ単純に、外付けを複数台接続して同時に使う際にMacBook Proの左側がゴチャゴチャしない、それだけです。

以前から持ち歩いて使っているLaCie little disk triple 500GBはちょっとしたデータの読み書きであれば、FireWireではなくHDD本体から出ているUSB 2.0ケーブルで接続して使っていました。FireWire端子がなくなってしまったため、今後は軽いデータ専用のUSB接続HDDとして、主に右側に置いて使うことになりそうです。

Thunderbolt to FireWireアダプターで接続

FireWire接続で以前から使用しているHDDはThunderbolt to FireWireアダプターで。

GoFlex Thunderbolt Adapter + 非純正SSD

SATAの2.5インチ 内蔵SSDやHDDが裸のまま差せて、しかもインターフェイスがThunderboltのSeagate製アダプターがあることを知り、さっそく購入してみました。立ちませんが、使い方としては裸族のお立ち台みたいな感じです。

Seagate GoFlex Thunderbolt Adapter
Seagate GoFlex Thunderbolt Adapter

Seagate製の専用ディスクを差すというのが本来の使用方法で、それ以外を差した場合は保証外。専用ディスクは高価なので(笑)非推奨は承知の上でCrucial M4 256GBを一緒に購入して使用しています。HDD並みになるにはまだまだですが、256GBぐらいは値段も手頃になってきました。

Seagate GoFlex Thunderbolt Adapterを接続

もともとの仕様でSSD・HDDとアダプターに隙間があり、浮いた感じになってしまいます。端子に負担をかけていないかと気になっていましたがyamaq blogさんの記事で紹介されていた2.5'' HDDカバーを使用することで解決。分かりづらい写真ですが。

Before
2.5インチ HDDカバーを装着する前
After
2.5インチ HDDカバーを装着する前

まだ重い作業に使ったりはしていませんが、Blackmagic Disk Speed Testで計測したところ、Write 約230MB/s、Read 約380MB/sとかなり高速でパフォーマンスに期待が持てます。

Blackmagic Disk Speed Test 計測結果